冠詞を身につけるイメージトレーニング

イメージするだけで冠詞が身に着くイメージトレーニング

同じ「(食べ物)~が好き」でも、〇〇〇と:::がある。

たった2つのことをイメージするだけで、英語の冠詞がわかるようになる
たった2つのことをイメージするだけで、英語の冠詞がわかるようになる
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 さて、ちょっと整理しておきましょう。「~が好き」という時、輪郭のあるものがいくつも集まった〇〇〇と 輪郭の消えた:::とがあります。


 大阪市では普通ゴミは30センチまでと聞いていました。それを超えると粗大ゴミとして出さないといけないということです。そこで、ふとんを30センチ四方以下に切って出したとこと、持っていってくれませんでした。電話で問い合わせたところ、元がどうかが問題だと言われました。


 冠詞の使い方は、これとちょうど逆になります。元ではなく、食べる時の状態が大切になります。丸かじりしたり、丸ごと自分でナイフで皮を剥いて食べるりんごは〇〇〇、スイカやメロンは:::になってしまいます。
  


 〇〇〇になるのは
apples
grapes
strawberries
beans 
bananas
sprouts
tomatoes
potatoes
noodles


 :::になるのは
fruit
melon
watermelon
chicken
cabbage
broccoli
fish
corn


 たまねぎ は〇〇〇 onions も::: onion もあるようです。


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 現実だけでなく、見る人の心情もイメージする

たった2つのことをイメージするだけで、英語の冠詞がわかるようになる
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 ことばをことばの上だけで捉えていては何もわからない。
 現実をイメージすることによって、ここまで冠詞のことがわかるようになった。


 ヨーロッパのホテルに泊まると、朝食では果物が丸ごと置いてあって、自分で剥いて食べる。私はアメリカに行ったことがないが、その辺はほとんど変わらないだろう。
 同じりんごでも日本では食べ方がちがう。デザートとして出てくる時もはじめから切ってある。日本のような食習慣の国が英語圏になっていたら、りんごの扱いも少しはちがっていたかもしれない。


 「りんごが好きです」を 「キャベツが好きです。= I like cabbage.」のように、I like apple. と言って何の違和感もないようになっていたかもしれない。もちろん、サラダに使う食材とか、りんごの香りに重きを置けば、この表現はありうる。習慣がちがえば、ごくふつうにりんごが好き、りんごという果物が好きという時にもこの表現が使えることになる。
 食習慣という現実とそれを捉える人間の心情。そこに応えがあるのであって、英文法の中に答えがあるのではない。
 ロブスターを丸ごと食べても殻までは食べないだろうから、I ate a lobster.とすることに抵抗を覚える人がいる。ニワトリの丸焼きなら、羽はむしっているはずなのに、本当に丸ごと1羽食べたのであれば、I ate a chicken. に異を唱える人はいない。ニワトリの丸焼きからは元のニワトリが思い浮かぶのに対して、分厚い鎧をまとっているロブスターから殻を取ってしまえば、もうそこには元の姿はない。


 さて、ここでわれわれの前に難問が立ち塞がる。
 マッシュポテトはイギリスではmashed potatoであるが、アメリカではmashed potatoes となる。元の形をとどめていないという点ではイギリス英語の単数無冠詞が妥当であると思える。
 これはもう、現実を眺める人間の心情をイメージするほかない。
 アメリカ人には、元のじゃがいもの形が眼に焼き付いているのではないか。


 Bing AI に質問していると、確かに元の形が眼に焼き付いているからという答えが返ってきた。



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「~が好き」すら、迷いなく言えない不思議2

たった2つのことをイメージするだけで、英語の冠詞がわかるようになる
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 生物種、なかでも動物種を表すのは、基本的に無冠詞複数 〇〇〇 を使うのが一番あとくされがなくてよい。
 人間が食べる哺乳類はそう多くはないうえ、牛や豚は beef、pork など食肉だけに使用する独自の表現がある。だから、「~が好き」という時は、この〇〇〇で話がすむ。


 I like dogs. 
 I like lions. 
   I like cats. 


 その肉が好きだと言いたければ、顰蹙を買うことを覚悟しさえすれば、無冠詞:::で使えばよい。


  これが植物、野菜や果物となると話がややこしくなる。


 動物は基本的に個体の輪郭がはっきりしているが、植物はそうはいかない。
 ことばというものは、常に現実を引きずるものなのである。その認識がなくて、日本語と外国語をことばとことばだけで対応させて捉える人の何と多いことか。


 草ひとつをとっても、どこまでが1本の草なのか、いちいち考えていてもあまり意味はない。砂 sand と同じ、grass はgrass。
 植物研究でもするのでないかぎり、ほうれん草 spinach を食材にする時、1本2本と数える人はいないし、数えても意味がない。ごま sesame も一粒二粒と数えてごはんやお浸しにかける人はいない。
 一方、きゅうり cucumbers、かぼちゃ pumpkins、なす aubergines、きゃべつ cabbages、じゃがいも potatoes、とまと tomatoes、りんご apples、オレンジ oranges ぶどう、grapes、えんどう peas、バナナ bananas、メロン melons、玉ねぎ onions、スイカ watermelons には明らかに輪郭がある。


 それならば、どれも一律に I like -s. と言えれば話は簡単なのだが、そうはいかない。どういうかは、どうやって食べるか、どう料理するかに左右される。それなのに、いったん、英語の世界に入ったら、もう文法のことしか頭になくて、現実を見ない人がいる。すべては文法ではなく現実によって決まるというのに。


 さて、ここで、英語の名詞はみな、無冠詞単数:::では、apple ならりんご的な(もの)というくらいの意味合い、形容詞的な要素を残したものであることを思いだしてほしい。
 そのため、:::はどちらかと言えば食材、香りの意味合いを帯びる傾向がある。ただし、ここで、食べ方や調理の仕方がからんでくるから、事はややこしい。
 ぶどうやえんどうは、〇〇〇を食べるので、いちばん話が早い。


 I like grapes. 
 I like peas.


 りんご、オレンジ、バナナは1個まるごと、1本まるごと食べることも多い。
 一度に2個3個、2本3本と食べなくても、次にまた1個、また1本という思いがあるかぎり、〇〇〇として問題はない。


 I like apples.
 I like oranges.
 I like bananas. 


  ここで、メロンやスイカの問題が出てくる。通常、丸ごと食べることはない。
 英語では、無冠詞単数なら食べるものを意味し、複数になると植物種を意味するという決まりが成立していない。


 I like melon.
 I like watermelon. 


 きゅうりは1本丸かじりすることはあっても、ふつうは食材として薄くまたは細く切り、サラダなどに使う。


 やはり、I like cucumber.となるのが妥当なところ。


 キャベツは基本的に丸ごと食べるものではない。
 であるから、I like cabbage. となるのは容易に想像できる。


 丸ごとは食べないが、キャベツ1個1個の輪郭は見える。ここで英米の表現差が問題となる。イギリスでは3個なら、three cabbages と言えるが、アメリカでは three heads of cabbage。
 なお、キャベツの葉には輪郭があって、three cabbage leaves と言える。


 (つづく)


 


 
 


 



 




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