冠詞を身につけるイメージトレーニング

イメージするだけで冠詞が身に着くイメージトレーニング

抽象名詞でも一時的な状態の変化で輪郭が生まれる

 抽象名詞が冠詞を取ることがあるかどうかは、専ら、その概念が絶対的なものであるか、一時的なものであるかによってほぼ決まるということです。
 その判断は、日本人にも決して不可能なことではないのです。


 それで、以下の名詞を考えていきましょう。


jealousy 嫉妬
fame 名声
honesty 正直
diligence 勤勉
beauty 美
happiness 幸福 
authority 権威
bravery 勇気
cheerfulness 陽気さ
courage 勇気
ignorance 無知
luck 運勢 
wisdom 知恵


 とは言うものの、確かにむずかしい問題です。絶対的な概念に思える権威だって、失墜することもあるし、変化するじゃないですかと言われたらそれまでなんですが、あくまで権威という概念を問題にしているわけです。an authority となって権威者、a beauty となって美人になりはしますが、なかなか冠詞を取りにくい名詞です。


 それに比べて、以下のものは一時的に現れてはまた元に戻ることがあります。
 すると、〇になりやすいと言えます。


 沈黙や失敗はわかりやすい。ある時、沈黙があれば、必ず初めと終わりがあるので、輪郭ができて、〇になります。a silence。失敗も、具体性を帯びやすく、a failure と〇になりやすい。fear も恐怖という概念もありますが、ある時心をよぎった恐怖となれば、輪郭が生まれます。
 もちろん、微妙な問題で、英語話者だって、自分の描いたイメージをどうことばに表現するか、日々葛藤しているのです。


silince 沈黙
anger 怒り
failure 失敗、欠乏、不全
fear 恐怖
grief 悲しみ
lack 欠乏
sorrow 悲しみ


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